2022年 釜ヶ崎と、こどもの里のフィールドワーク

 2022年7月17日、3回生ゼミの学生と、昨年からこどもの里への訪問を希望していた現2回生や大学院生と共に、大阪西成区にある通称「釜ヶ崎」のフィールドワークをしました。子どもの貧困について考えることが私たちのゼミのテーマの一つであるため、釜ヶ崎のフィールドワークと共に、釜ヶ崎にあるこどもの里の訪問と代表の荘保共子さんへのインタビューを行いました。
 午前中は、水野阿修羅さんのご案内のもとに約2時間かけて「釜ヶ崎」の歴史的に重要な場所をご案内していただき、丁寧な説明をしていただきました。ここを訪問する時に、「釜ヶ崎」は治安が悪いので大丈夫かという意見を様々な人から聞きました。しかし、実際に訪問してみると、そこで生きる人々の優しさに触れたり、どこか懐かしい雰囲気を感じたりすることができたり、どこか魅かれるものがあったと学生たちは語っていました。案内役の水野さんの説明も歴史と現在を踏まえた意義深いものであり、私たちは多くのことを学ぶことが出来ました。
 

写真:案内役の水野阿修羅さんと学生たち

 私は、大学生だった1997年の夏に、この釜ヶ崎にある「炊き出しの会」というところで、「おっちゃんたち」と寝泊まりし、三角公園で炊き出しのボランティアをしたことがあります。このときに、「おっちゃん」たちにとても親切にしていただいたことを今でも覚えていて、当時のことがよみがえってきました。

写真:私が20年以上前にお世話になった釜ヶ崎炊き出しの会

写真:三角公園


 午後は、水野さんへの質疑応答の時間の後、こどもの里の代表の荘保さんにインタビューをしました。3回生の本吉君たちを中心にインタビューを行いました。荘保さんからは、子どもの権利の重要性や子どものもつ力について力強いお話を聞くことができました。子どもの力や権利を信じて活動をする荘保さんの人としての力強さと、こどもの里の子ども中心の活動に私たちは感銘を受けました。学生からも様々な質問が出され、とても有意義な時間を過ごすことが出来ました。上記の水野さんによるフィールドワークと共に荘保さんとのインタビュー内容についても、秋学期に分析して、まとめていきたいと思います。
 

写真:水野さん・荘保さんと、学生たち

写真:こどもの里の説明をされる荘保さんと学生たち

 荘保さんとの話は3時間にも及びました。4時過ぎていましたが、この後、こどもの里を訪問し、こどもの里で近年若者支援として始められたステップハウスを訪問しました。こどもの里の入り口にはこどもたちの靴が所狭しと並んでいて、1階では子どもたちが楽しく遊んでいました。ステップハウスのリビングには、IKEAが寄付したとされるきれいな家具が置かれていました。企業による社会的貢献としてこのようなたくさんの家具が寄附されたことに学生たちは驚いていました。

写真:こどもの里の訪問

写真:ステップハウス

 1日かけての釜ヶ崎のフィールドワークでしたが、学生たちにとってはかけがえのない経験となったのではないかと思います。このときの経験を糧にして、それぞれの活動に生かしていってほしいと思います。

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