2021年 吃音当事者とゼミ生とで意見交換

  2021年12月6日(月)に吃音当事者の八木智大さんをお招きして、お話を聞き、交流する機会をもちました。八木さんは京都大学を卒業してから、NPO法人ココペリ121で介助者をしながら、就職活動をしていました。八木さんには、吃音当事者団体の特徴や歴史、吃音当事者としてのこれまでの生活や就職をテーマにお話をしてもらいました。彼は伊藤亜紗著『どもる体』の中でインタビューを受けた当事者の方です。『モテないけど生きてます-苦悩する男たちの当事者研究』の執筆者の一人でもあります。

  当日は皆で輪になって、意見交換しました。八木さんはお話をされるときにホワイトボードを使用しています。これは、八木さんによれば二つの理由があるといいます。一つ目は、吃音による発生困難なため聞き手が話の内容を理解することに困難が生じるため、ホワイトボードに言葉や図を描くことで、聞き手が理解しやすくするということです。二つ目は、ホワイトボードを使用し一呼吸を置くことによって、発声しやすくなるということでした。吃音当事者の方で、ホワイトボードを使用する人は珍しいと八木さんは話されていますが、これは八木さんにとって、社会を生きる上での生活戦術と言えるでしょう。

 また、八木さんはかつてバリバラで出演した時に、固定化されたイメージの障害者像で自らのことが描かれたことを語っていました。反体制派のバリバラですら、メディアを通して一面的な障害者像がつくられてしまう危険性を知ることになりました。八木さんは、当事者が語った場合も、世間が期待するかたちで、自らの障害について語ってしまう危険性についても話されていました。障害のある人の複雑な生のあり方を丁寧に人に伝えていくために私たちはどうすべきかということを考えさせられました。

 

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